コリーに危険な薬 | 2014年9月15日UP 2016年3月30日更新 更新箇所:薬物全般について |
危険度Aランク MDR1遺伝子欠損があるコリーの場合には避けるべき薬 |
薬品名 | 製品(商品)名と発売元 | 薬が使われる目的と病気 | 備考 |
イベルメクチン Ivermectin |
製品名:カルドメック(ハートガード) | 駆虫薬:フィラリア予防 皮膚病治療:アカラス、疥癬 |
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ドラメクチン Doramectine |
発売元:ファイザー 製品名:デクトマックス |
駆虫薬 皮膚病治療:アカラス |
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ロペラミド Loperamide |
製品名:ロペミン | 止痢(下痢止め)薬 | |
モキシデクチン Moxidectine |
発売元:バイエル 製品名:プロハート その他 |
駆虫薬:フィラリア予防 |
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メトロニダゾール Metronidazole |
製品名:フラジール、メトロジール | 駆虫薬:ランブル鞭毛虫 | 当犬舎で使用経験がありますが、 その時は副作用は出ませんでした。 |
フルララネル | 製品名:ブラベクト錠 | 日本では2015年5月27日に 販売許可がおりたノミダニ予防の 新薬(チュアブルタイプ) |
アメリカではいくつもの死亡例が出ており フェイスブックでは投与後すぐに死亡した 4歳のベアデッド・コリーの画像等がシェア されています。 |
スピノサド& ミルベマイシン |
製品名:パノラミス錠 | ノミダニ予防とフィラリア予防を同時に行うタイプの薬 ノミダニ予防とフィラリア予防を同時に行なうタイプの薬は 犬の脳や肝臓や腎臓への負担が大きいので、当犬舎では お奨めしません。 フィラリア予防薬としては、ミルベマイシンを単独使用する ことをお奨めします。 日本の獣医さんはミルベマイシンを危険だと決めつけて イベルメクチンが入ったフィラリア予防薬を薦める人が 多いですが、ドイツやスイスではミルベマイシンの方が 安全性が高く、イベルメクチンは危険だとして犬の薬 としては認可されていません。 http://www.dogactually.net/blog/2009/05/5-a39d.html 2011年にアメリカで、Trifexis トライフェクシスという 製品名で発売開始し、アメリカ、カナダ、オーストラリア等で 死亡例多発なのにも関わらず、日本で名前と包装を変え 2014年より発売開始されました。 |
トライフェクシス(日本ではパノラミス) メインブログ:2015年6月27日 |
フェンベンダゾール &イベルメクチン |
製品名:パナクール・プラス | ノミダニ予防とフィラリア予防を同時に行うタイプの薬 アメリカではジアルジア治療などでパナクールとして 販売されていた時には、さほど薬害の報告はないの ですが、フィラリア予防を行う為にイベルメクチンを加え、 パナクール・プラスとして販売開始。使用したコリーの ブリーダー宅で2015年に4頭のコリーが死亡 しており、フェイスブックで記事がシェアされています。 |
日本ではイベルメクチンが入っていない パナクール・オーラルケアが販売されて いますが、今後、日本でも製品名を変えて パナクール・プラスが販売される可能性が あるので、御注意願います。 |
危険度Bランク 獣医さんと密に相談し観察しながら使用すべき薬 |
薬品名 | 製品(商品)名と発売元 | 薬が使われる目的と病気 | 備考 |
ビンブラスチン Vinblastine |
製品名:エクザール |
抗癌剤 | |
ビンクリスチン Vincristine |
製品名:オンコビン | 抗癌剤 | |
ドキソルビシン Doxorubicine |
製品名:アドリアシン | 抗癌剤 | |
パクリタキセル Paclitaxel |
製品名:タキソール | 抗癌剤 | |
ドセタキセル Docetaxel |
製品名:タキソテール | 抗癌剤 | |
メトトキレサート Methotrexat |
製品名:メソトレキセート | 抗癌剤 | |
サイクロ(シクロ)スポリンA Cyclosporine A |
製品名:サンディミュン | 免疫抑制剤 | |
ジゴキシン Digoxine |
製品名:ジゴシン | 心疾患治療薬 | |
メチルジゴキシン Methyldigoxine |
製品名:ラニラピッド | 心疾患治療薬 | |
モルフィウム(モルヒネ) Morphium( Morphine) |
製品名:塩酸モルヒネ | 鎮痛剤 | |
ベラパミル Verapamil |
製品名:ワソラン | 心疾患治療薬 | |
ジルチアゼム Diltiazem |
製品名:ヘルベッサー | 心疾患治療薬 | |
キニジン Chinidine(Quinidine) |
製品名:硫酸キニジン | 心疾患治療薬 | |
オンダンセトロン Ondansetron |
製品名:ゾフラン | 制吐剤:抗癌剤用制吐剤 | |
ドンペリドン Domperidon |
製品名:ナウゼリン | 制吐剤 | |
メトクロプラミド Metoclopramide |
製品名:プリンぺラン | 制吐剤 :膵炎 | 当犬舎繁殖のコリーで 副作用を起こした子あり。 |
スパルフロキサシン Sparfloxacin |
製品名:スパラ錠 | 抗生物質 | |
グレパフロキ(サ)シン Grepafloxacin |
製品名: | 抗生物質 | |
エリスロマイシン Erythromycin |
製品名:エリスロシン | 抗生物質 | |
エバスチン Ebastin |
製品名:エバステル | 抗ヒスタミン剤 | |
デキサメサゾン Dexamethason |
製品名:デキサルチン軟膏 | 免疫抑制剤 | 一般名はエキサメタゾン |
アセプロマジン Acepromazine |
製品名:アセプロマジン | 鎮痛剤、抗痙攣薬 | |
酒石酸ブトルファノール Butorphanol |
製品名:ベトルファール | 鎮痛剤 | |
エトポシド Etoposide |
製品名:ラステッド、ペプシド | 抗癌剤 | |
ミトキサントロン Mitoxantrone |
製品名:ノバントロン | 抗癌剤 | |
リファンピシン Rifampicin |
製品名:リファジン | 抗生物質 | |
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■危険度Cランク 厳密に使用量や使用方法を守らねばならない薬■ |
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薬品名 | 製品(商品)名と発売元 | 薬が使われる目的と病気 | 備考 |
セラメクチン Selamectin |
製品名:レボリューション | 駆虫薬:フィラリア予防 皮膚病治療:疥癬 |
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ミルベマイシン・オキシム Milbemycin oxime |
製品名:ミルベマイシンA錠、 ミルベマックス(チュアブル) |
駆虫薬:フィラリア予防 皮膚病治療:アカラス、疥癬 |
食べるタイプ(チュアブル)は吸収されず 糞便と共に体外に出るケースがあるので お奨めしません。 |
■その他、注意が必要な薬■ 冒頭でリンクを貼ったLABOKLINのサイトの一覧表には出ていない薬品 |
薬品名 | 製品(商品)名と発売元 | 薬が使われる目的と病気 | 備考 |
プレドニゾロン |
製品名:プレドニゾロン錠 プレドニン錠 プレロン錠 |
抗炎症剤(ステロイド) | 当犬舎繁殖犬でプレロン錠の副作用による 神経症状(蛇行、腰砕けになり自力で立てない)と 極度の貧血(虚空内出血、血便)で命が危なかった コリーが居ます。ステロイドの使用を中止したら、 貧血も治り、神経症状も出なくなりました。 現在は、元の免疫系の病気も治り、投薬は中止して おりますが、症状は出ず、非常に元気です。 貧血を起こす前の神経症状が出始めた時の動画 (まっすぐに歩いたり、走ったりできませんでした) |
フェンタニル Fentanyl |
製品名: | 鎮痛剤 | 1〜2年前に無くなってしまったミネソタ・ コリー・レスキューのページでは4ランク中の 3番目の危険度になっていました。 |
アバメクチン |
製品名: | 1〜2年前に無くなってしまったミネソタ・ コリー・レスキューのページでは4ランク中の 最高の危険度になっていました。 |
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ブトルファノール | 麻酔薬 | 麻酔薬について 非常に詳しく一般人にも 分かりやすい記事です。 |
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ミダゾラム | 麻酔薬 | 麻酔薬の種類と副作用 | |
プロポフォール | 麻酔薬 | 麻酔ってどんなもの? | |
イソフルレン | 麻酔薬 | ||
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