カウンタ設置日:2004年3月8日 |
繁殖犬達のその後 | 2003年6月4日改装 |
新しい環境へ旅立ったコリー(ラフコリー)の子犬達のその後の様子です。 コリーが、どんな気質の犬なのかを、感じ取って頂けるでしょうか? |
このページのエッセイのタイトルです。クリックして御覧下さい。画像も貼り付けています。 ●セラピードッグになった男の子 ●尻尾の切れた男の子 ●セラピードッグになった女の子 ●思いつき命名の女の子 ●ママを横取りした男の子 |
●セラピードッグになった男の子 1999年生まれ |
この子は、私が自分の名前で繁殖した、初めての胎7頭中の唯一のセーブルです。 厳密にはセーブルマールと言う、ブルーマールの因子を持つ明るいセーブルで、 白い毛の多いフルカラーでした。ヒューイとミリオンの間に生まれた子です。 先方のたっての願いにより、生後50日未満(↓の注意書きを御覧下さい)で、 動物のイベントやドッグセラピー、CM等を手がける会社へと引き取られて行きました。 その1年後、再び、その会社より子犬の注文を頂いた折に、どうしているのか様子を 尋ねました。 その子、ジェニーは、セラピードッグとして非常に優秀で、車椅子の人を見つけると、 一目散に駆け寄り、その人の膝に前肢をのせ嬉しそうに顔を見上げて尾を振るので、 身体障害者施設ではモテモテなのだと、そのペットサービス会社の社長さんは、 おっしゃっていました。 (注)生後60日未満での譲渡に反対する方もありますが、私は自分の考えに従い 生後50日以降の譲渡にしております。「日記代替エッセイ」の“社会化期”に その考えを書いています。 ここで書いている子犬に関しては、生後50日での譲渡を主張しましたが、 先方が「将来、誰が触っても大丈夫なセラピードッグにするには、本当に幼い頃より、 多くの人に接するようにしなければならないんです。会社のスタッフを寄越しますし、 ワクチンもすぐ打ちますから、一日でも早く譲って下さい。」と頼み込まれたのです。 先方はプロ集団でもあり、子犬を引き取りにいらっしゃったスタッフの方は、 元動物園の飼育係で、その会社のスタッフであると同時に、御自分でも動物専用の 輸送サービスをしている方でした。子犬は、輸送かごごと助手席に載せられ、 シートベルトをしっかりかけて、そのスタッフの方が連れてお帰りになりました。 |
父:カナダCH(ヒューイ) 母:JCC−G−CH娘(ミリオン) |
●尻尾の切れた男の子 1999年生まれ |
この子は、尾の先端10cmがありませんでした。生まれた時にはちゃんとありました。 お産の最中に、母犬の凪が来客の気配で急に立ち上がり、踏んづけて折れてしまった のです。新生児ですからギブスを着ける訳にもゆかず、病院で骨折した先端部分を 切除しました。幅の広いほとんどフルカラーで、可愛い顔をした男の子でしたが、当然、 代金を頂いて売る事は出来ないので、里親探しをするしか仕方がありませんでした。 幸い、以前から、私の犬舎のコリー達を気に入ってくれていた、父の友人の工務店の 社長さんが、会社の事務所で、シーズー達と一緒に飼ってくれる事になりました。 その事務所では、犬達は会社の敷地内と事務所を自由に出入りし、しっぽの無い子 ラッシーは、事務所のお姉さんや出入り業者の方々にも可愛がられていました。 そして、ある日、父を訪ねてやって来た社長さんが、 「うちのラッシーな、おかしな奴やで。悪さをして、怒るやろ。そうしたらな、痛くも無い 後ろ脚を引きずるんやで。あいつは役者やわ。」と、おっしゃるのです。 なんでも、以前にシーズーに咬まれた時、事務所の皆が可哀相にと、いたわって、 しばらく特別待遇をしたのだそうです。その咬まれた場所が、後ろ脚だったのだとか。 なかなか、やるもんです。 |
父:カナダCH(ヒューイ) 母:アメリカCHの娘(凪) |
●セラピードッグになった女の子 1999年生まれ |
この子、姫ちゃんは、生後7ヶ月半まで私が育てました。体形の良い子だったので、 犬舎に残して台牝として犬舎に置くつもりでいました。ところが、育つにつれ困った事に なってしまいました。歯列が乱れアンダーショットになってしまったのです。 これではペットとしては大丈夫でも、台牝としては無理です。諦めるしかありません でした。うんと幼い頃より際立って賢く、落ち着きがあるのに大胆な面もあり、私は、 とても性質が気に入っていたのです。 それで、甥っ子にあげる事に決めて、躾を入れていた時期に、 “セラピードッグとして働かせたく、数ヵ月後にはデビューさせたいので、ある程度 育ったコリーで、おとなしいセーブルの女の子が欲しい”と、注文が入りました。 「居るには居るのですが、ちょっと歯が・・・」と事情を話したら、写真を送って下さいと おっしゃるので、全身写真と、正面、右横、左横、口元と何枚も顔のアップの写真を 撮り、後日つき返される事が無いように、しっかりと確認をしてもらいました。 そして、姫ちゃんは、関東の移動動物園を開業する御予定の家族経営の会社へ、 空路旅立って行きました。 実は、私は、生後60日以前に譲渡した子より、残ってしまい何ヶ月も犬舎で育てた 子の方が、思い入れや、不憫に思う気持ちが強くて、後々も非常に気になるのです。 姫が出て行ってから数ヵ月後、ちゃんとお勤めは果たせているのだろうかと思い、 その会社へTELを入れてみました。すると、奥様が電話口に出ていらっしゃり、 「姫ちゃんですか?良い子ですよ。とーっても良い子。うちで一番良い子です。」と おっしゃって下さいました。 セラピードッグにする為に、幼児からお年寄りまで不特定多数の人間に慣らすような 訓練をしていなくて、非常に心配だったので、心底ほっとしました。 |
父:カナダCH(ヒューイ) 母:アメリカCHの娘(凪) |
●思いつき命名の女の子 2000年生まれ |
姫ちゃんが、予定変更で、プロのセラピードッグになるべく出て行ってしまったので、 甥へのプレゼントが無くなってしまい、翌年、ほとんど真っ黒けで、極めて売れ残る 確率の高そうなトライカラーの女の子を、甥っ子にあげる事にしました。 名前は千ちゃん。生まれた直後に撮影に来てくれた友人が、眠っている新生児の 申し訳程度のカラーを見て 「あっ!千と言う字だ!千ちゃんだ。」と言うので、そのまま千になってしまった ミレニアムベイビーです。 この千は、犬舎に残したターシャとは双子のようにして、つるんで悪さをしながら 大きくなりました。ほんの10日お姉ちゃんなだけなのですが、体高がターシャより 高くて、おまけに首も長いので、常にターシャを見下ろすような感じで育ちました。 私は、おやつも御飯も、お姉ちゃんの千から先に与えていました。 そのせいでしょうか、身体が育ち切ってから近所の甥の家に引っ越したのですが、 たまに里帰りをすると、ターシャに対してネエチャンぶって偉そうにするのです。 それを、父犬にも女帝である母犬にも、喧嘩して勢いで勝ってしまったターシャが、 おとなしく認めているのです。千は、うちへ来るなり、ターシャの背中に顎を載せたり、 首を高く上げて「私の方が偉いのよ。」と誇示します。 でも、千は、実は、獣医さんの所へ行くと、入り口でオシッコをチビってしまうような 小心者なんです。大きな地震が来た時も、うちでは、ターシャが、「敵が来たぞ〜!」と 吠えながら、駆けずり回っていましたが、千は、甥の家の犬舎の中で、またしても オシッコをチビっていたのだそうです。 |
左上の小さい方の子です 父:カナダCH(ヒューイ) 母:JCC−G−CHの娘(ミリオン) |
●ママを横取りした男の子 2001年生まれ |
ターシャの子犬の中で、小学生の子供さんが、お小遣いを貯めて買ってくれたのが このオリバー君です。譲渡先のお宅のお母さんに、べったりと張り付いて離れず、 どこへ行くにも、何をするにも、“お母さんと一緒”なのです。 あまりの愛着ぶりに堪忍袋の緒が切れた、本来のオーナーであり、出資者でもある、 その小学生のお嬢さんが、ついに、 「オリバー、オリバーのお母さんは、ターシャでしょ!ママじゃないでしょ!」と 怒ってしまったそうです。 それでも、普段はとっても仲良しで、姉妹が公園へ行く時も、ノーリード(車の走って いない恵まれた環境です)で付いて行き、一緒に何時間も遊び、帰る時も、ゆっくり 歩いて姉妹の後を付いて帰るのだそうです。 そして、途中で子供達が、草むらに、しゃがみ込み、てんとう虫をいじり始めると、 自分で勝手に木陰を見つけて、寝そべって待っているそうです。大好きなお母さんの 待つ家が、目と鼻の先に見えていても、その場を離れないのだとか。 でも、子供達がなかなか道草を止めないと、子供達の間に割って入って、てんとう虫を 逃がしてしまうのだそうです。オリバー君は、おりこうさんのしっかり者みたいです。 |
父:アメリカCH[他犬舎在] 母:カナダCHの娘(ターシャ) |
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